[10] わんことにゃんこの気持ちがわかった夏 |
2010/10/09(Sat) 19:07 |
カテゴリ:【診療室から】 |
| 私は、よく、おしりの横がいたくなります。 痛くて寝れないこともありました。 坐骨神経痛かしらと思ったりもしました。 が、マッサージの先生方によると「もっと痛いはず」「しびれる感覚がある」とのこと。 「筋肉痛」といわれ、体操したり腹筋したりしていました。
ところがある時、体操しても運動してもよくなるどころか痛みは日に日にひどくなるばかり。 そして、ついには、靴下をはくこともできず、落ちている紙すら拾えなくなってしまいました。 尾骶骨を境に上半身は全く痛みなし。 でも、尾骶骨から下は痛くて痛くて歩くのもちまちま。
これは、「ダックスフントたちと同じじゃないか。」 そう、椎間板ヘルニアの症状です。 これでは、満足に診察できない。 急いで病院に行きブロック注射を打っていただくと、2時間後には嘘のように痛みが引きました。
「重いものを持つことは禁ず」と先生に言われ「20キロくらいの犬でもだめですかねえ」と余計なことを聞き返す私。 コルセットが体に合ったらしく、その後再発はありません。
ちなみに、写真は私のコルセットをいやいや装着させられているルカです。 MRIの結果も立派な椎間板ヘルニアでした。


「先生、手術必要ですかね」と聞くと「こんなもので手術はいらん」との返事。 そうだよなあ、歩いてるもの。
別の日、植木の手入れをしていた時のことです。 翌日、腕に湿疹が。かゆくてかゆくてたまらない。
ところが、かくと、別のところにも湿疹ができ、蚯蚓腫れが腕中に出来る始末。 あぶない病気の人のように、あるいは、にゃんこにさんざん引っ掻かれたかのように、ものすごい傷と赤み。 耐えかね、皮膚科に行きました。
案の定、アレルギー性皮膚炎との診断。 塗り薬をわたされました。
ところが、薬を塗るときれいなところにも湿疹が出てくるのです。 首にまで広がりどんどんひどくなるので、薬をやめました。
先輩獣医さんに「ステロイドのんだら?」といわれたのですが、アレルゲンは土の中の虫だとわかっているのと、病院行くのが面倒で、薬にはたよらないことにしました。 水で腕を洗うとかゆいみが落ち着くんです。 「冷やす」ってすごい。 反対にお風呂に入るとかゆくなる。 3週間くらいでやっとましになりました。 おそるべし、アレルギー。
わんこやにゃんこは、「湿疹」や「かゆみ」「かさぶた」で良く来院します。
「先生、かいてるんです」 「うん、うん、かゆいよね。たまらないよね。」
本当によくわかりました。

|
|