[3] ネコたちの自由恋愛の結末。「ちゃーちゃん」 |
2009/02/23(Mon) 16:01 |
カテゴリ:【診療室から】 |
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「ちゃーちゃん生後2週間」
ネコちゃんたちは自由に恋愛します。
自由に母となり子供を産みます。
産んでも育てない母もいます。
そして、あちこちにちっちゃい子猫が。
「ミルクを上手にのむようになったね」
ちゃーちゃん、茶トラの日本猫です。
病院にやってきたときはゴールデンハムスターと同じサイズでした。
へその緒も付いたたままです。
ひろってくれた、やさしいお母さんのお願いで、昼間は病院を託児所として過ごす生活が始まりました。
最初、ミルクも飲めず、カテーテルで直接胃にいれていきます。
「なんか管がはいってくるんですけど、気持ち悪いんですけど」
最初、弱っていたのでなすがままだったのですが、元気になってくると、嫌がります。
そのうち、離乳食に。
でも、便がずっと軟らかく、検査しても何もみつからない。
おしりは、ただれてくる。
あれこれ、薬を飲んでもよくならない。
どうすればおしり問題から解消されるの。
そうこうして、やっとみつかったコクシジウムという寄生虫。
駆虫したとたん、ものすごい食欲ときれいな便、そして美しいおしり。
よかったー。
安堵のときはほんのつかのま。
「先生、シリンジの先のゴム管たべちゃいました。」
と、ちゃーちゃんのおかあさん。
「え、まだシリンジでミルクあげてたんですか??」
はかせたけど、はきません。
数日たっても便で出ることはなく、1月後、ついに、腸でつまってしまいました。
生後3ヶ月で腸切開とは。
無事、ゴム管はとりだされ、ちゃーちゃんはみるみる元気に。
「腸切開後、手作りネッカーをつけて」
こうやって、お母さんやお父さんがみつかった子猫ちゃんはハッピーですが、そうでないネコちゃんも大勢います。
不幸なネコちゃんを増やさないためにも、外にでるネコちゃんは去勢、避妊をしてくださいね。
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