ブログを読み返していると、
ルカ、ほのか、ふうかのいらっしゃいませブログはあるのですが、
みゆうのものがないことに今ごろ気がつきました。
7年前の2018年3月。
みゆうの飼い主さんが、相談があると来院されました。
「私、乳がんになって、転移しているのがわかったんです。これから、主人と住み込みのマンション管理をするお仕事をしながら、治療に専念することになりました。
そこでは犬を飼うことができないんですよね。先生にお願いしたいのですが、みゆうの飼い主になってくれませんでしょうか。」
あまりのことに驚きました。
本来なら、別の飼い主さんをご紹介するのですが、
それではおとうさんが、みゆうとまた暮らせるようになった時に引き取れません。
いつでもみゆうが帰れるように、という理由で【仮】うちのこ、となりました。
来た初めのころは、診察が終わるとみゆうは急いで病院に降りていき、待合室のドアの前に立っていました。
まるで、おかあさんの迎えを待っているかのように。

散歩へ連れて行っても、家への道を行こうとしていました。

そんなみゆうをなだめながら、毎日を送っていました。
でも、気がついたころには、病院に降りてこなくなりました。
散歩も、ルカとほのかと出かけるようになり、すっかり【仮】がとれるほど仲良くなりました。

人にちやほやされるのが好きで、だれかを見つけては、てけてけと寄っていく。

かわいいと言ってもらうことが大好き。

何かしてほしいことがあれば、こちらをみて「ふごごごご」とはなしかける。

掃除機が大好きで、がうがう噛みにきてじゃまをする。

ふかふかの布団が大好きで、おしりから入っていき、どこにいるかわからないくらい、くるまって寝ている。

ふうかと格闘ごっこをするのが大好き。
暑いのも寒いのも大きらい。

そんな毎日を送っていました。
ある日、みゆうの本当のおかあさんが亡くなられた。と、お父さんから手紙をもらいました。
みゆうはそのまま、私たちと一緒に暮らしていました。
ごはんをいっぱい毎日食べてぷりぷりしていたので、
心臓が悪いと知ってはいましたが、
こんなにも早く亡くなるなんて、思ってもいませんでした。
亡くなる時は、一番大好きなスタッフ兼お姉ちゃんの腕の中でした。
あっという間で、ルカの時のようにワンと鳴くこともありませんでした。
今思うと、おかあさんが「みゆう、もうしんどいならこっちにおいで」と迎えにきたのかなあ。と。
それで嬉しく急いで、おかあさんのところに行ってしまったのかな。
ふりかえりもせずに。
まあ、みゆうらしいよね。
それならみゆうはさみしくないし、暑くも寒くもないからいいな。
みゆうの代わりはいないという、とても当たり前のことを改めて思い知らされながら、毎日を送っています。
それは、全てのわんにゃんのご家族の方も同じなのだと痛感しております。
最後に、みゆうを家族にしてくれた能渡さんに感謝いたします。
みゆう、私のところにきてくれてありがとうね。
これからは、おかあさんとおねえちゃんと、ずっとずっと、いっしょにいられるね。
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