[17] 「コロコロ」 |
2011/12/05(Mon) 04:41 |
カテゴリ:【診療室から】 |
| 動物病院での手術時間は、ほとんどが午前診察と午後診察の間に行われています。
だから、午後診察までの間の時間が長いのです。
手術のイメージは華やかです。 漫画でいえば、まず麻酔です。 次に手術着を着た先生が出てくる。 手を上にして登場し、「メス」。 さくさくと手術をし、踵を返し退場。
ところが、現実はプラスα満載です。 地味な仕事がどれだけあることか。
実は手術を支えるのは手術準備だったりします。 手術が終わったら、使った手術道具をきれいに洗い、乾かします。 手術着やドレープも洗濯して乾かします。 乾いたら、整える。 細かいほこりでも、器具や布についていたら大変です。 でも、布には結構ついちゃうんですよね。
そこで、登場するのが「コロコロ」です。 そう、ホームセンターやスーパーに売っている、粘着ペーパーを取り換えられる、あの、「コロコロ」です。
「コロコロ」を使って、丁寧に丁寧にほこりや毛を取り除きます。 忙しい時は、かるべも「コロコロ」します。 手術着は立体的なので、特に面倒です。 「コロコロ」してもしても、なかなかほこりがとれない時もあります。 粘着ペーパーをいちいちはがすのは上手にできないのでイラつきます。 ちょっと面倒です。
きれいになったら正しくたたみ、滅菌用の袋に入れます。 そして、オートクレーブで滅菌します。 これだけで、30分以上かかります。 なので、たまに手伝うと、スタッフの有難味を思い知ります。 私がこの仕事を始めたときには「コロコロ」がすでにありましたが、それまではどんな方法でこの作業を行っていたのかしら? 何でも、地味なことが大切なんですね。
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早いもので、もう12月です。 本当に1年なんてあっという間ですね。 ブログと呼べるほどの回数、今年もアップすることができませんでした。 でも地味に続けていきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 |
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